伊豆の木で家を建てる会 (健康な暮らしと環境のための情報誌)
【山林が手入れされず荒廃している】
1.やすらぎをもたらす木の空間    2.学校でも見直される木
3.健康で安全な木造建築    4.木の家は地球温暖化を防ぐ
5.国内外の木材の現状と地球温暖化    6.国産材はすぐれている
7.屋内外の空気汚染の歴史    8.シックハウス症候群
9.地元の杉・桧を使った木と土の家に住む(天城の家)   10.国産材(杉・桧)と土で家を建てる!
11.国産材(杉・桧)で建てる家は高いのか?

家族の健康と環境に優しい住宅を建てるために知っておきたい知識!

 

10.国産材(杉・桧)と土で家を建てる!

【木材の製材から住宅建築まで一環体制】

現在、健康住宅・自然素材住宅・エコハウスなど、さまざまな種類の
健康や環境に配慮した住宅というキャッチフレーズで、売り出されています。

しかし、そのほとんどが、構造材に外国産の木材(レッドウッドやホワイトウッド)を
接着剤で貼り合わせた集成材を使用しています。

桧の家などと、宣伝しているハウスメーカーや、工務店・パワービルダーも見える処だけ、
桧を使いあとは全部、外国産木材の集成材というケースも少なくありません。

ひどいところは、桧の部分も集成材に桧の薄い板を貼ったものだというメーカーさんも
あります。

建材もいろいろな機能を備えた商品が毎年でてきています。
しかし、建材は建てたはじめが一番よくてあとは悪くなる一方です。
本物の木は長年住み続ける中で風合いがでてきて、
年を経ながら良くなっていきます。

下の写真は、数年前、天城高原に建築した三浦邸の写真です。
左のリビングの床は、桧のエンコですが、下に床下暖房をしていることもあり、
乾燥時に少し隙間があくそうです。

しかし部屋に湿気があると、空気中の水分を吸い、エンコの隙間はうまります。
桧や杉を床に使用すると、建材のフロアーと違い柔らかいので、傷が付きやすいですが、
温かみがあり足や膝に優しく、素足で歩きたくなる家になります。

弊社ではそのような温かみがあり、木の香りがするような、
安らぐ家を作りたいと思います。