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建材・素材 |
代表的有害物質 |
人体などへの主な影響 |
接着剤 |
合板・木質繊維板
・パーティクルボード
・フローリングボード・断熱材
・ビニールクロス
・システムキッチン素材
・家具・ユリア(尿素)系
・メラミン系
・フェノール系合成樹脂製品
・接着剤原料など |
ホルムアルデヒド
厚生労働省の
室内濃度指針
(室温25℃の場合)
0.08ppm |
●ヒト吸入暴露における
鼻咽頭粘膜への刺激
●0.4ppmで眼の刺激、0.5ppmでノドの炎症、
3ppmで眼や鼻に刺激、4〜5ppmで涙眼
呼吸器に不快感
31ppmになると重篤な症状、
104ppmあたりで死亡する
●「ヒトに対しておそらく発ガン性を示す」
(WHO) |
有機溶剤
(希釈材) |
合板などの接着剤の溶剤
ビニールクロスなど内装材の
施工用接着剤の溶剤
家具の接着剤の溶剤
各種塗料の希釈液(うすめ液) |
トルエン
指針値0.07ppm
キシレン
指針値0.20ppm |
●トルエンヒト吸入暴露における
神経行動機能、生殖発生への影響
●キシレン妊婦ラット吸入暴露における
出生児の中枢神経系発達への影響
●高濃度の短期暴露で眼や気道に刺激
神経錯乱、疲労、吐き気など
中枢神経に影響も
比較的高濃度の長期暴露で、
頭痛、疲労、脱力感など
心臓に不整脈も |
エチルベンゼン
指針値0.88ppm
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●マウス、ラット吸入暴露における
肝臓及び腎臓への影響
●短期暴露でノドや眼に刺激
数千ppmの高濃度になると、
めまいや意識低下など中枢神経に影響
長期接触で皮膚炎 |
灯油。塗料の溶剤 |
テトラデカン
指針値0.04ppm
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●マウス実験では肝臓への影響
高濃度では刺激性・麻酔作用が
接触すると皮膚の乾燥、角質化、
亀裂、長時間で皮膚炎 |
可塑剤 |
代表的な可塑剤
(加工のために素材を
やわらかくする調整剤)
ビニールクロスや塩ビ系の
建材、各種フィルム材、
電線の被覆材、塩ビパイプ、
各種家電製品など
多岐にわたる
染料、顔料、接着剤にも |
フタル酸ジ-2-
エチルヘキシル
指針値7.6ppm
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●雄ラット経口反復投与で精巣に
病理組織学的影響
●高濃度の短期暴露で、眼.皮膚.気道に刺激
消化管に影響も
反復・長期の接触で皮膚炎も |
フタル酸ジ-n-
ブチル
指針値0.02ppm
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●母ラット経口暴露における新生児の
生殖器の構造異常
●高濃度の短期暴露で、眼.皮膚.気道に刺激
誤飲により吐き気.めまい、目の痛み、
涙眼.結膜炎も |
防虫剤
防蟻剤
防腐剤 |
防蟻処理剤・殺虫剤
畳の防虫シート
カーテンや壁紙の難燃剤
床ワックスなどにも |
クロルピリホス
指針値0.07ppm
小児の場合
0.007ppm
ダイアジノン
指針値0.02ppm |
●残効性のある有機リン系殺虫剤
●母ラット経口暴露における新生児の
神経発達への影響
及び新生児脳への形態学的影響
●有機リン化合物は基本的に
サリンと類似の毒物
●軽症の中毒で、吐き気、倦怠感、
違和感.めまい
胸部圧迫感.軽度の運動失調
唾液分泌過多.多量の発汗、下痢など
●重症の急性中毒になると、
縮瞳、意識混濁、
けいれんなどの神経障害を起こす |
衣類の防虫剤。
トイレの芳香剤 |
パラジクロロ
ベンゼン
指針値0.04ppm |
●80〜160ppmの高濃度になると
大部分のヒトが眼や鼻に痛み、
短期高濃度で眼.皮膚.気道に刺激
肝臓・腎臓に機能低下、損傷も。
●マウス実験では発ガン性の報告もある |
木材の防腐処理剤 |
クロム
・ヒ素化合物 |
●皮膚障害、胃腸障害ほか毒性がつよい |
その他 |
断熱材・浴室ユニット
・化学畳・家具
・各種家電製品など
多くのプラスチック製品
・合成ゴム製品 |
スチレン
(モノマー)
指針値0.05ppm |
●ラット吸入暴露における
脳や肝臓への影響
●600ppmになると目や鼻に刺激、
800ppmで眠気や脱力感
高濃度の長期暴露で肺や
中枢神経に影響、傾眠、めまいも
●「ヒトに対して発ガン性を示す可能性がある」
(WHO) |