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【無垢の国産材で家を建てると高いのか?】
無垢の国産材で家を建てると、家の価格がすごく高くなると思ってらっしゃる方が多いと思います。
実際、「無垢の国産材を使い家を建てる」と言うと、高くて手が出ないとおっしゃる方が多いのです。
しかし、その高いという印象は、無節や上小など役物を多用することにより和風の木造住宅により、
高級なイメージが付いてしまっただけです。
そもそも「無節」など役物が嗜好されるようになったのは、江戸期になってから商業が発達し、
町人階級がお金を手にするようになり、「普請道楽」などと呼ばれる家を建てるとき、
「無節」や「赤味」を使った、高級な家を建てるお金持ちが出てからだそうです。
それまでは桂離宮など、日本を代表するような建築物でも、節のある木材が
平然と見えるところに使われています。
無垢の国産材も「特一」と呼ばれる、節のある一般材は決して高くありません。
最近になり、都会の健康志向の高く、環境問題にも関心のある若い方たちが、
積極的に節のある国産材を、見える柱などにも使うようになりました。
今現在、多く建てられている在来工法の木造住宅でも、木材費の割合は全体の工事価格の
2割もないと思います。
今はキッチンなどの設備機器などが高級化していますので、そのような設備やその他の工事と
トータル的なバランスを考えれば、十分に予算内に収まる「無垢の国産材の家」が建てられると思います。
まず、総予算を考えて、自分や家族が持つ家に対する、価値観を考慮して
住宅建築にかかる予算を配分して、家を建てるべきです。
もちろん、ローコスト住宅のような値段では建てられません。自然素材で家を建てるのには、
それなりの手間もかかります。
しかし、30年程度で建て替える安売り住宅より、より資産価値があり、長く住み続けられる
自然素材を使った手作りの住宅の方が、長いスパンで見ると割安だと思います。
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