コラム
@地域に根ざした住宅つくり
ALOHASなライフスタイルへ
B無垢材で家を建てるために必要な事
C無垢の国産材で家を建てると高いのか?

流行に左右されない長く住める家!

 

【地域に根ざした住宅つくり】

 住宅展示場に建てられた住宅をみると、「今、これが一番新しい住宅だ」と競い合うように
各メーカーの住宅が陳列されています。

このような一時の流行を追いかけるような競争は、古い家の絶えざる陳腐化を伴わざるをえません。
現在、日本の住宅の寿命が25〜26年といわれる要因に、この住宅メーカーの一時的流行を追う
競争が、大きな影響を与えています。

住宅の建て替えやリフォームの原因として、家が壊れるなど物理的寿命ではなく、
「近所で家が新しくなった」とか「長年、住み心地に不満があり家に飽きてきた」など
心理的寿命があります。


物理的にまだ問題なく居住できる家でも、隣近所でリフォーム・新築があると、突然、その近辺で
リフォームなどの案件が出てくる現象があるのが、そのよい例でしょう。

 その流行に住宅メーカーばかりでなく地域工務店も乗り、流行のデザインを模倣したような
住宅が建てられ、消費者にその存在価値が疑われているのではないでしょうか。

 最近の流行はやはり、自然住宅、健康住宅、耐震住宅などになると思います。
住宅展示場は自然素材・健康建材・免震装置などをセールスポイントにする住宅ばかりに
なっています。

 一時的な流行で、それ以前、幅を利かせていた建材が忽然と消え、自然素材・健康建材をもって、
これが「今の流行です」住宅会社に勧められ、スクラップアンドビルドが繰り返されます。

 また、住宅会社も建材メーカーに、「今の流行」を勧められ、目新しいものに手を出します。
リフォームなどで数年前の建材を仕入れようとしても、古いものは製造中止になり、
手に入らない事が多々あります。

 住まいとは、数十年、長ければ100年以上使うものです。自分にとって何が大切か?
自分の価値観に合い、その土地に馴染み、長く使えるものを作るべきです。

 自然の木は、昔からなにも変わりません。

当社が地元の木にこだわる理由の一つは、はるか昔より変わらず山に息づいている
地元の木を使うことにより、一時的な流行も関係の無い、変わらず長く使える家を作る
ひとつの方法だと考えるからです。

 そして、地元の山の木を使うことにより、山と町の循環が生まれ、山が活性化することにより、
より良い自然環境を後世の人たちに引き継いでいけると思います。

 また、その循環型社会を作るため、重要なことは家を長く使うため、メンテナンスを
しっかりする事だと思います。

 そのため、建てたら終わりではない、建てたときから始まる、「地域に根ざした住宅つくり」
を提唱します。